「Gマン 宿命の銃弾」を読んだから感想書く

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「Gマン 宿命の銃弾」(著:スティーヴン・ハンター)を読んだから、感想書くよ。

いきなりシリーズものの最後から2作目(2020/8/30時点)の小説の感想書くのはちょっとおかしな感じがするけど、ブログ始めた時期が時期だししゃーない。

ともあれ、さっそく書いていこう。

 

これはシリーズ主人公のボブ・リー・スワガーの祖父のチャールズ・F・スワガーのお話で、1934年を舞台にした銀行強盗vsFBI捜査官の戦いっていうなかなかストイックな内容。

そしてその1934年のチャールズの活躍を2017年のボブが遺された記録をもとに追っていくという感じ。

雰囲気的には「悪徳の都」とちょっと似てた。

「悪徳の都」は街を牛耳ってるギャング連中をボブの父(チャールズの息子)であるアール率いる摘発部隊がドンパチやって追っ払おうとするお話だったけど、「Gマン 宿命の銃弾」は銀行強盗をFBI捜査官がドンパチやって始末するお話。

どちらもマンハントを描いた作品って意味では共通してる。

非常にエキサイティングな内容。

 

あと、「Gマン 宿命の銃弾」と「悪徳の都」はシリーズ上の繋がりが結構深いんだよね。

「悪徳の都」は1946年を舞台にアールの活躍を描いたって上で書いたんだけど、それだけじゃなくてアールとチャールズの関係も描いてて、こっちではチャールズが堕落した男って感じで表現されてる。

酔っぱらっては息子たち(アールとその兄弟)に暴力を振る、ヤバいやつ。

「Gマン 宿命の銃弾」では一流のガンファイターだった男がなぜ?

で、「Gマン 宿命の銃弾」では、なんでチャールズが「悪徳の都」で描かれたように堕落しちゃったのか、ということが銀行強盗との戦いを通して描かれてる。

だから、同じチャールズという一人のガンファイターなのに、この2作品の間ではめちゃくちゃ印象が違ってくる。

「Gマン 宿命の銃弾」の下巻でチャールズが堕落していくきっかけとなった決定的な出来事が描かれるんだけど、「おお、もう・・・」って感じだった。

シリーズ中ではチャールズは1942年に何者かに撃たれて亡くなってるんだけど、実際には1934年にもう彼は死んでたんだね。

切ない感じだ。

もうね、いくらタフな人間と言っても、さすがに限界はあるのよ。

屈強な男の強さと弱さを垣間見ることのできる作品だった。

 

それと、敵役もなかなか魅力的なんだよね。

敵の人物像が丁寧に描かれてるから、主人公と敵との戦いにも重みが出てくる感じがある。

なんと言うか、RPGのゲームとかで「魔王ぶっ倒して終わり!すっきりした!」みたいな感じじゃない。

うまく説明できんけど。

だから、敵との戦いの後にちょっと後味が残る。

さっぱり系じゃなくてこってり系みたいな?

 

そんなこんなで遂にこのシリーズも残すところあとひとつ、「狙撃手のゲーム」だけとなった。

こっちも楽しみだ。